「どうすればいいですか」が口癖になっている人がいます。
「電源が入らないのですが、どうすればいいのですか」
「進め方がわからないのですが、どうすればいいですか」
「言われていた仕事が終わりました。次はどうすればいいですか」
わからないことがあったとき、とっさに人に答えを求めていませんか。
もちろん人に聞くことがいけないわけではありません。
自分なりに考えたり試したりしたうえで行き詰まることもあるでしょう。
特殊な手順や複雑な方法など、内容を知らないとスムーズに取り組めないことがあるのもたしかです。
しっかり考え、きちんと取り組んだうえで行き詰まっているときなら、人に教えを請いてもいいのです。
しかし、ろくに考えも努力もしないで、すぐ人に聞くのはよくありません。
すぐ人に聞く癖があると、自分で考える力が弱くなります。
「どうすればいいですか」と人に聞くのが癖になると、受け身の姿勢になるため「指示待ち人間」になってしまいます。
言われたとおりにしか動けなくなります。
また周りの意見に流されやすくなるでしょう。
これではただの兵隊です。
当然のことながら、出世も夢のまた夢です。
大切なことは「自分の頭で考える習慣」です。
わからないことがあったとき、自分の頭でしっかり考えましょう。
操作方法にせよ、仕事の進め方にせよ、次にやるべき仕事にせよ、まず自分の頭で考えてみましょう。
「どうすればいいのか」と自分に問いかける癖をつけること。
脳をフル回転させて、深く考えたり知恵を絞ったりしてみてください。
電源の入れ方がわからなければ、そばにある説明書で確認するくらいはできるはずです。
進め方がわからなければ、過去の前例や実績を参考にすれば、ある程度予想できるのではないでしょうか。
言われていた仕事が終われば、仕事の内容から次にすべき仕事を想像するくらいはできるでしょう。
それらしい目星がつけば、どうすればいいか見えてくるでしょう。
自分の頭で考えてもすぐ答えが出るとは限りませんが、すぐ諦めてはいけません。
もう少し粘って考え抜いてください。
自分の頭でじっくり考えることで、いろいろな可能性や選択肢を模索できます。
必ず正しいとは限らず間違っていることもありますが、少なくともじっくり考える力が鍛えられます。
自分の頭で考える習慣をつけることで「主体性」が生まれ「自律的な行動」ができるようになります。
自分の頭で考える習慣のある人が、成長も出世もします。