言われたことだけやっていませんか。
もちろん言われたことだけやるのは悪いことではありません。
上司から指示された仕事は、まず言われたとおりに仕上げることが基本です。
上司の要望に応えることになり、一定の評価につながるでしょう。
しかし、言われたことだけやればいいと思っているなら要注意です。
「言われたことだけやる」ということは「言われたことしかやらない」ということです。
悪くはありませんが、よくもありません。
最低限の仕事で終わらせることになります。
「きちんと仕事はするものの、言われたことしかやらない」となります。
言われたことだけやるのもいいですが、出世を目指すなら、仕事に「あるもの」を付け加えてください。
「付加価値」です。
言われたことに「付加価値」をつけましょう。
工夫でもアイデアでも何でもいいので、仕事にプラスアルファの価値を加えることが大切です。
たとえば、上司から資料集めを頼まれたら、普通に必要資料を集めて渡すのではありません。
資料の順を整えたり見やすくなるよう目的別にまとめたりしましょう。
そうすれば「資料集め」という仕事に「整理整頓」という付加価値を追加できます。
午後に行う打ち合わせのため、上司から会議室の予約を依頼されたとします。
普通に会議室の予約をして終わりではなく、ついでに会議室の掃除もしておきましょう。
「予約をするついでに会議室の掃除もしておきました」という完了報告ができれば「気が利くね」と感心されるでしょう。
時間がかかる仕事であっても、付加価値は提供できます。
たとえば、普通なら1日かかる仕事を、ツールを使いこなして半日で終わらせたとします。
普通の仕事に「スピード」という付加価値を追加したことになるので、評価アップにつながるでしょう。
ちょっとしたことでもいいので、付加価値を追加しましょう。
小さな付加価値も、繰り返されて積み重なると、大きな付加価値となります。
できることが見つからなくても、すぐ諦めるのではなく「何か付加価値につながることはないか」と粘ってください。
評価が得られるのはもちろんですが、自分の仕事力を高めることにもつながります。
付加価値は自分のスキル向上にも役立ちますから、じっくり知恵を絞るだけの価値はあります。
少し手間暇は増えることになりますが、評価アップにもスキル向上にもなるのですから有意義です。
言われたことに付加価値をつける人が、出世するのです。