成功できないパターンの1つ。
それは「やる気に頼る人」です。
もちろんやる気が悪いわけではありません。
やる気があれば、パワーと勢いが生まれます。
心に火がつくことで、集中しやすくなったりスピードが出やすくなったりします。
やる気があればあるほど積極的な気持ちになれ、難しい仕事も乗り越えやすくなります。
だからといって、やる気に頼った仕事の進め方はよくありません。
大変素晴らしい状況に思えますが、実はそうとも言えません。
問題は「やる気」です。
やる気は、不安定だからです。
やる気は精神状態によって大きく変わります。
やる気があるときならいいですが、ないときもあるでしょう。
熱は、何もしなければ、冷めるものです。
最初はめらめら熱く燃えていたやる気も、時間が経てば、だんだん冷めていきます。
やる気がないときは体が動きにくくなり、仕事がスムーズにできなくなります。
やる気を出し続ければいいのですが、なかなかうまくいかないことが多い。
ずっとやる気を出し続けるのは、想像以上に難しいことです。
やる気を出し続けるにも、手間暇がかかります。
やる気に仕事を頼っていると、仕事がやる気に左右されます。
「普通にやる気を出せばいいではないか」と思う人もいるでしょう。
たしかに世の中には「やる気を出す方法」もありますが、ここにも落とし穴があります。
やる気を出す方法に取り組むにも、やる気が必要です。
本当にやる気がないときは、やる気を出す方法にすら取り組めません。
仮にやる気を出す方法に取り組めても、別の問題が発生します。
仕事をする前に「やる気を出す」という余計な仕事が発生することになり、これはこれで面倒です。
余計な仕事が1つ増えることになります。
成功するためには、やる気に頼らないことです。
やる気にはポジティブな印象がありますが、だからこそ注意が必要です。
では、成功するためには何に頼って仕事をするのがいいのか。
それが「習慣」なのです。
成功したいなら、習慣に頼ることです。
朝起きて顔を洗うとき、やる気がなくてもできるでしょう。
夜寝る前には、やる気がなくても、歯を磨くでしょう。
やる気がゼロでも、洗顔も歯磨きもできているはずです。
習慣になっているからです。
洗顔や歯磨きと同じ要領で、普段の仕事も習慣にしましょう。
ひとたび習慣になれば、やる気にかかわらず、自然と体が動き始めます。
「勝手に体が動く」という状態になり、自動化のような状態になります。
やる気の有無にかかわらず仕事に取り組めます。
たとえやる気がゼロであっても、普段どおり仕事ができるのです。
習慣のメリットは続けやすいことだけではありません。
サボりにくいこともあります。
洗顔と歯磨きをしないと気持ち悪く感じますが、同じことです。
習慣になれば、それをしていないと落ち着かなくなります。
サボろうとすると、心が不安定になっていらいらしてきます。
心の安定を取り戻そうとして、習慣を続けたくなります。
習慣の力は偉大です。
習慣こそ成功の要です。
やる気がゼロであろうと、仕事ができます。
天気が曇りであろうと雨であろうと、仕事ができます。
たとえ無気力であっても仕事ができてしまいます。
体調が悪くても、我慢できる程度なら、仕事ができてしまうから恐ろしい。
習慣とは、それほど偉大な力を秘めているのです。
習慣の力を借りながら仕事をしていれば、嫌でも仕事が進んでいきます。
もはや成功するのは時間の問題です。
まず習慣にしてください。
間違った習慣は改め、正しい習慣を身につけましょう。
仕事は、やる気ではなく習慣に頼って取り組みましょう。
習慣に頼ると、成功体質になっていくのです。
成功体質になりたいなら、やる気に頼って仕事をするのではなく、習慣に頼って仕事をするのが正解です。