賛同できない忠告をされることがあります。
忠告とはいえ、さまざまです。
役立つ忠告であれば納得の返事ができますが、そうでない場合もあるでしょう。
上司や先輩だからといって、すべての忠告が有益とは限りません。
不毛な忠告や的外れの忠告もあります。
そんなとき、返事をするかです。
嘘をついても仕方ないと思って、正直な答え方をする人もいるかもしれません。
「賛同できません」
「同意しかねます」
「納得できません」
「それは違うと思います」
「お言葉を返すようですが、私は反対です」
たしかに素直であることはいいことですが、表現がストレートです。
強い言葉で否定や反対をすると、相手は眉をひそめるでしょう。
気分を害し、二度と忠告をしなくなるかもしれません。
言い方によっては人間関係にひびを入れることもあります。
とげのある一言に腹を立て、トラブルに発展する可能性もあるでしょう。
否定や反対の言葉は感情を刺激しやすいため、十分な注意が必要です。
では、賛同できない忠告には、どんな答え方をするのがいいのでしょうか。
賛同できない忠告には、次の一言がスムーズです。
「ご忠告ありがとうございます」
これでいいのです。
シンプルに感謝するだけで終わらせておきます。
賛成しない代わりに、反対もしません。
余計な一言は言わないほうが吉です。
言葉が足りないように感じるかもしれませんが、これで十分です。
何か一言付け加えたくなりますが、余計な一言なら言わないことです。
うっかり口を滑らせてしまう可能性もゼロではありません。
余計な一言は、喉のところでぐっとこらえましょう。
今は役立たないように感じても、後から意味がわかって役立つ可能性もあります。
うっかり余計な一言を言いそうなら、感謝の言葉だけで終わらせておくほうが賢明です。
普段から「決まり文句」として覚えておくといいでしょう。
賛同できない忠告をされたら「反発心」が生まれるものです。
心の中でストレスが生まれ、気持ち悪い感覚に耐えることになるでしょう。
反発心する気持ちが抑えられないこともあるもの。
特に相手から忠告の嵐が収まらないときは、黙らせたくなって、言い返したくなります。
反発心が暴れ出しそうなら、その場から離れるようにしましょう。
適当に用事を思い出したふりをすればいいのです。
普通のそぶりで離れれば、不自然には思われません。
物理的に距離を置けば、口を滑らせる心配もなくなります。