悪い流れを断ち切る方法の1つが「写経」です。
写経の歴史は大変古く、奈良時代までさかのぼります。
もともと経典を広めるために行われていましたが、後にその功徳が高く評価され、供養や祈願のために行われるようにもなりました。
写経は1300年以上も続く、歴史ある修行です。
写経にも種類はありますが、最も一般的なものは般若心経の写経です。
般若心経は、お釈迦様の教えのエッセンスを276文字に凝縮して説かれた経典です。
写経の多くは、お手本のうえに用紙を重ねて、文字をなぞっていく形で行います。
お経の文字を一文字ずつ書き写していくことで、気持ちが落ち着いたり心が洗われたりできるはずです。
なぜいらいらしているのか、何が心に引っかかっているのか、これからどうすればいいのかなど、大切な発見もあるかもしれません。
写経をやっているお寺を探してみて、良いところが見つかったら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
お寺で写経をすると、心が清められる時間となるでしょう。
お寺もパワースポットの1つです。
境内には自然があったり幽寂閑雅な空気に包まれていたりするので、良いリフレッシュになるはずです。
近くに写経ができるお寺がなくても大丈夫です。
写経は自宅でも行えます。
写経用の用紙は、ネットで探せば、すぐ見つかります。
自宅であれば、いつでも好きなタイミングで行えるので習慣化しやすいでしょう。
筆記用具は、鉛筆やボールペンでもいいですが、できれば毛筆や筆ペンを使って書くのが望ましいとされています。
写経には「願文」と呼ばれる、願い事を書く部分があります。
日頃から心に秘めた願いがあれば、併せて書き添えると良いでしょう。
ただし、願文に願い事を書いたからといって叶うとはかぎりません。
願文に願い事を書くことは、目標を立てることと同じことと考えてください。
大切なのは、自分の努力と行動です。
願文に書いて終わりにするのではなく、実現に向けて努力と行動を積み重ねていくことが必要不可欠です。
感情が乱れているときや気持ちがもやもやしているときに、写経が有効です。
写経を通してお釈迦様の教えに触れてみてはいかがでしょうか。
写経が終わった後は、すっきりした気持ちになっていて、悪い流れを断ち切られているでしょう。