悪い流れを断ち切るために、意外な方法があります。
「ひたすらじっと耐える」という方法です。
悪い状況にいるときは、悪夢が永遠に続くような錯覚を覚えますが、そうではありません。
どんなに悪い状況も、永遠に続くわけではありません。
やまない雨はないように、しばらくじっと耐えていれば、あるとき雨がやんで、次第に天気が晴れてきます。
「何もしたくない」「余計なことはしたくない」「積極的に動きたくない」というときがあるもの。
悪い流れの中にいるときは、動く元気がないときも多いはずです。
そんなときは、悪い流れが終わるまでひたすらじっと耐えることも方法の1つです。
消極的な方法ではありますが、悪い方法ではありません。
人によってはベストな選択肢になることがあるはずです。
じたばたするのではなく「今はそういう時期」と割り切ることも大切です。
私たちの人生には、波があります。
悪い流れの中にいても、しばらくすれば、だんだん流れが変わります。
何もしなくても、自然と解決するケースが少なくありません。
家の中で台風が過ぎるのを待つように、ひたすらじっと耐えて待ちましょう。
一度耐えると決めたら、余計なことはしません。
「早く終われ」と祈りながら耐えることに専念するのみです。
どれだけ時間がかかるかわからなくても、少なくともいつか終わるのは間違いありません。
じっと耐えるときは、省エネモードに徹して、無駄な体力は使わないようにします。
もちろん耐えるとはいえ、あらゆる行動が禁止というわけではありません。
仕事をするなら、大きなことは控え、小さなことに限定しましょう。
掃除をしたり雑用を片付けたり簡単な仕事をしたりなど、無理をしないことが原則です。
仕事を始めると、つい熱が入ってのめり込んでしまいそうですが、くれぐれも大きな行動には注意してください。
じっと耐え続けていると、あるときから周りの雰囲気が変わります。
次第に雨風が収まり、普段の落ち着きが戻ります。
霧が晴れていき、光も差し込んできて、見通しも良くなっている。
気づけば、すっかり悪い流れは終わっています。
そして、良い流れがやってくるのです。