事故やトラブルが発生したとき、何を最優先にするべきでしょうか。
復旧・応急処置です。
事故やトラブルが発生したとき「何がいけなかったのだろう。どこが悪かったのだろう」と原因を追及したがる人がいます。
安全であるはずのことで事故が発生すると、原因が知りたくなるでしょう。
うまくいくと信じていたことがトラブルに見舞われると「なぜ?」「どうして?」と思うに違いありません。
たしかに原因が気になるところですが、それは後でもできることです。
1分1秒を争う緊急事態のときは、復旧・応急処置が最優先です。
出火したときは、まず火を消すことです。
事故で大けがを負ったときは、すぐ止血して手当を行うことです。
新システムのリリースで障害が発生したら、すぐ切り戻しを行って、元の状態に戻すことです。
原因追及は、復旧・応急処置が終わってから行えばいいことです。
復旧・応急処置が終われば、時間に余裕が生まれるので、原因追及にたっぷり時間を費やせます。
原因がわかれば、同じことが起こらないよう、対策を立てることもできます。
当たり前のことに思うかもしれませんが、緊急事態のとき、スムーズに判断できるとは限りません。
いざ緊急事態が発生したときは、パニックで頭が真っ白になり、正しく思考できないときがあります。
誰でも冷静を欠くと、思いもよらない行動と取ることが少なくありません。
「自分に限って大丈夫」という人ほど、心に油断が生まれているので注意が必要です。
「事故やトラブルが発生したときは、復旧・応急処置が最優先。原因追及は後で行う」
いま一度しっかり心に留めておきましょう。