創作芸術活動では、時に問題が発生します。
「時間やお金が足りない」
「道具が壊れてしまった」
「右手をけがしてしまった」
笑って済む問題もあれば、解決に時間のかかる問題もあるでしょう。
問題が発生して不便が生じると、余裕がなくなり、窮地に追い込まれます。
「大変だ。これでは仕事ができない」
仕事を進めるのが難しくなって、投げやりな気持ちになるかもしれません。
しかし、失望するのは早すぎます。
問題が発生したとはいえ「仕事ができない」と決まったわけではありません。
問題が発生したときの対応こそ、クリエイティブな人になれるかどうかの分かれ道です。
問題が発生したらどうするか。
クリエイティブな人になりたいなら、問題を生かす努力をしましょう。
問題が発生することで、ユニークな発想をせざるを得ない状況になります。
不便や障害に悩まされますが、その制限が、新しい芸術を生み出す手がかりになることがあります。
たとえば、時間やお金が足りない状況があるとします。
時間やお金が足りないなら、すぐ諦めるのではなく、限られた資源でやりくりする方法を模索します。
資源が不足しているとはいえ、ゼロではないはずです。
知恵を振り絞ることで、普段なら思いつかない斬新なアイデアが出て、改善を見つける機会になるでしょう。
一部の道具が壊れた状況があるとします。
道具が壊れたとしても、まだほかに使える道具が残っているでしょう。
ピンチの状況ですが、発想を転換すれば、使える道具が限られることで、新しい工夫を生み出すチャンスになるでしょう。
右手をけがしたとします。
右手をけがしてしまえば、左手を使えばいい。
不便ではあるものの、絶望ではないはずです。
不器用な状態を生かすことで、独特の味を出すヒントが見つかるかもしれません。
問題を乗り越えようと考え抜くとき、思わぬアイデアが生まれます。
困難は、機会に変えましょう。
ピンチは、チャンスに変えましょう。
トラブルは、ヒントに変えましょう。
これが「問題を生かす」ということです。
問題を芸術に生かすことができれば、大きな飛躍をもたらす契機になります。
ただ問題を生かすだけでなく、楽しみながら生かすことができれば、ベストです。
謎解きゲームをするつもりで、問題を芸術に生かす方法を考えましょう。
ポジティブな気持ちになれるので、ますますクリエイティブな感性が磨かれます。
問題を芸術に生かす発想も、クリエイティブの1つなのです。