クリエイティブな人になるためには、価値観の多様性を大事にしましょう。
きっとあなたには、大切にしている価値観があるでしょう。
「自分にとってこれが大切」と宣言できることがあるでしょう。
価値観とは、何に価値を認めるかという考え方のことをいいます。
美学であり、こだわりであり、評価基準です。
長く生きるにつれて、自分の特性がはっきりしてきて、価値観も定着していきます。
もちろん価値観を持つことは大切です。
むしろ芸術家やクリエイターにとって必要不可欠の要素。
価値観は軸です。
価値観という軸があるからこそ、周りに流されず、自分らしい仕事ができます。
自分の持ち味になり、自分の個性を発揮できます。
価値観は、クリエイティブな仕事をするうえで欠かせません。
しかし、価値観を大切にするのはいいですが、1つの価値観にこだわるのは要注意です。
1つの価値観にとらわれると、視野・見識・世界観が制限されます。
想像や発想を狭めることになり、クリエイティブな力を制限させてしまいます。
価値観の多様性を否定することは、可能性を広げるチャンスをなくすことと同じです。
結果として、クリエイティブに悪影響をもたらすのです。
さまざまな価値観を取り入れていきましょう。
自分の価値観を捨てるわけではありません。
自分の価値観を大事にしつつ、ほかの価値観も取り入れていくということです。
できるだけ大きな心を意識して、さまざまな価値観を受け入れるようにしましょう。
価値観を吸収すればするほど、視野・見識・世界観がどんどん広がります。
「相手の考えは間違っている」と思ったとしても、ぐっとこらえたい。
新しい価値観と接したとき「賛成できない」と拒むのではなく「そういう考え方もあるね」と受け入れるようにします。
違和感があったとしても、否定するのではなく、いったん受け入れるようにしたい。
否定も肯定もしなくていいので、ひとまず受け入れてみる姿勢が大切です。
価値観を受け入れるにつれて、頭も柔らかくなります。
物事の考え方は、1つではなく、たくさんあることに気づかされるでしょう。
試験の場合、正解は1つですが、価値観の場合、正解は1つとは限らず、無数にあるとわかるはずです。
さまざまな価値観を受け入れるにつれて、感性や感受性が豊かになり、クリエイティブな力が高まっていくのです。