作品ができたらどうするか。
ここがクリエイティブの分かれ道です。
作った作品に納得できない部分があると、発表をためらうことがあります。
「まだ不十分な点が多く、発表できるような状態ではない」
「もっと完成度を上げてから発表しよう」
「完璧にしてから発表しよう」
せっかく作品を作ったにもかかわらず、発表しない。
まだ作品に自信がないため、あれこれ言い訳をしながら、発表を先延ばしにします。
もちろん明らかに未完成なら、話は別です。
まだ半分も仕上がっていない状態なら、形が整うまで仕上げたほうがいいでしょう。
未熟な点・中途半端な点が目立つのなら、きちんと直すのが先決です。
また「内容が間違っている」とわかっていながら発表するのもよくありません。
その内容を信じた人に迷惑をかけてしまう可能性があります。
数字や内容に重大な誤りがある場合も、きちんと修正してから公開したほうがいいでしょう。
しかし、そうしたケースを除けば、余計な公開の後回しは毒です。
発表しなければ、ないも同然。
どんなに素晴らしい作品も、発表しなければ、意味がありません。
発表しなければ、自分の問題点や改善点を知ることができません。
恥をかくのを恐れていては、クリエイティブを磨いていけません。
発表することで、自分の評価が落ちるリスクもありますが、発表しないで問題に気づけないリスクのほうが、よほど重大です。
低評価を恐れて発表から逃げていると、いつまで経っても上達できません。
「問題はない」と誤解したまま、誤った方向に突き進んでしまう可能性があります。
「もっと整えてから……」
「もっと上達してから……」
「もっと完璧にしてから……」
どんどん発表を先送りしているうちに、お蔵入りとなるのです。
クリエイティブな人になりたいなら、まず作った作品を発表する勇気を持ちましょう。
恥をさらす覚悟で、まず発表することです。
笑われたり批判されたりするかもしれませんが、それでもいい。
発表することで、世間の反応を知ることができます。
上司や先生から間違いを指摘されるかもしれませんが、大切なことです。
発表するからこそ、問題点や改善点を把握でき、自分の才能を高めていけます。
ファンが増えたりリピーターがついたりして、あなたの存在が認知されます。
クリエイティブになりたいなら、発表は、通らなければいけない登竜門。
作品を露出に耐えられる形まで仕上げれば、どんどん積極的に発表していきましょう。
発表するから、ますますクリエイティブになっていけるのです。