クリエイティブな人になりたいなら、問題に取りかかりましょう。
問題を解く側になるのではありません。
問題を作る側になるのです。
問題を解く側のほうが、クリエイティブな力を鍛えられるように思うかもしれません。
たしかに問題を解く側は、学力を上げておく必要があります。
難しい問題であればあるほど、高い知識と教養が要求されます。
たくさん勉強をして、しっかり知識を身につければ、高得点が得られるでしょう。
しかし、問題を解く側は、あくまで受け身です。
完成された問題を、自分の知識で解いていくだけでOKです。
頭を使うのは間違いありませんが、あくまで出題の範囲のみ。
出題者から出された問題を淡々と解くだけでは、クリエイティブにはなれません。
どれだけ知識が身についているのか確認するのが試験であり、クリエイティブな力を鍛えるのは難しい。
クリエイティブな人になりたいなら、問題を解く側ではなく、作る側になりましょう。
問題を作るのは、解く以上に大変です。
問題を作るには、まず自分がそれだけの知識を身につけていなければいけません。
問題を作るときには、回答者の状況を考慮しながら、頭の中でさまざまな問題を思い浮かべます。
問題のレベル調整も必要です。
難しい問題では解けず、簡単な問題では張り合いがなく、適度なレベルを考慮しながら問題を考えます。
「こんな問題はどうだろう」と頭の中でイメージしながら、1つずつ問題を作っていきます。
知識だけでなく、思考力・想像力・発想力など、総合的な能力が求められます。
問題を作るプロセスを通して、クリエイティブな力が鍛えられていくのです。
まず問題を作れるだけのレベルになること。
ある程度知識が身についたら、積極的に問題を作る側になることです。
問題を作るといえば、学校の先生の仕事と思うかもしれませんが、私たちの身近なところにも存在します。
たとえば、部下に教育するときです。
自分が上司として、問題を作って、部下の教育を促すことがあるでしょう。
部下のレベルを考慮しながら、適度な問題を作って出題することで、自分も一緒に成長できます。
また、あなたが親なら、わが子に問題を出すこともあるはずです。
少し頑張れば解けるよう、適度な問題を考えます。
ヒントを交えながら問題を出すことで、自分の想像力や発想力を鍛えることができます。
問題は、解く側で満足せず、作る側になりましょう。
問題を作る側になると、クリエイティブになれるのです。