嫌な人がいたとき、どう接するかです。
学生時代までは嫌な人がいても関わらなければいいだけでした。
無視したり距離を置いたりすればOKでした。
しかし、社会に出て仕事をするとなるとそうはいきません。
嫌な人と一緒に仕事をしなければいけない場面の連続です。
相手と話すのも顔を見るのも嫌でしょう。
よりによって一番嫌いなタイプの人と仕事をしなければいけないこともあり、そんなときは職場に行くのも嫌になるものです。
嫌な人がいて悩んだときは、こう考えてください。
「対人スキルを磨くために存在する」と。
仲のいい人と付き合ってばかりでは、なかなか対人スキルは伸びません。
特別なことをしなくても相手と仲良くいられます。
気の合う人とはもともと相性がいいので、高い対人スキルは必要ありません。
本当に対人スキルが必要なのは、嫌な人と接するときです。
嫌な人がいたとき「むかつくなあ」「いらいらするなあ」で終わらせるのではありません。
「どうすればこの人とうまくやっていけるだろう」と考え、接し方を工夫してください。
対人スキルを磨くために存在しているのですから、抵抗を振り切って立ち向かうことです。
嫌な人に対して、どれだけスムーズに接していけるかです。
嫌悪感や苦手意識はあってもいいので、嫌な人ともできるだけスムーズに接することができるようになってください。
嫌な人から自慢話を聞かされたとき「すごいですね!」と言えるようになることです。
すでに知っているトリビアを聞いたとき、嘘でもいいので「目からうろこが落ちました!」と知らなかったふりをすることです。
お世辞の一言を言えるようになることも、対人スキルの1つです。
不快感を抱きつつも、きちんと笑顔で接します。
引きつった顔になっていてもいいのです。
嫌な人ににこにこしながら接するのは大変なことですが、これができれば対人スキルが磨かれます。
きちんと達成できれば「嫌な人とも一緒に仕事ができる」というスキルが身についたことになります。
時には本当に嫌で嫌で仕方ない相手もいるでしょう。
アレルギーを起こしそうなほど、100パーセント嫌いなタイプの人もいるかもしれません。
そんな人には当たり障りのない接し方ができれば十分です。
最低ラインをクリアしたことになるので、堂々と胸を張れます。
あなたの対人スキルが向上すれば、人間関係におけるストレスが小さくなり、結果として自分のためになります。
「私の対人スキルを磨くために存在している」と思えば、むしろ感謝の念すら湧いてくるはずです。
嫌な人と一緒に仕事できるようになれば、もう怖いものはありません。
対人スキルは、会議・商談・プレゼンなど、普段の仕事にも生かされるでしょう。
ビジネスだけでなく、もちろんプライベートの人付き合いでも生かされます。
嫌な人と付き合うことができれば、仲のいい人とはもっとスムーズに付き合えるようになります。