盲導犬になる訓練の1つに「急に大きな音を聞かせる」というメニューがあります。
たとえば、目の前で風船を割ったり、車のクラクションを鳴らしたりなどです。
急に大きな音が聞こえる状況は、日常ではまれにあること。
犬が、大きな音に驚いて急に走り出すと、事故につながる可能性があります。
目の不自由な人を正しく導くためには、盲導犬に平常心が求められます。
急に大きな音が聞こえても動揺しないよう、しっかり訓練を繰り返します。
そのため、しっかり訓練された盲導犬は、目の前で風船が割っても、動揺しないのです。
では、人間はどうでしょうか。
実は人間のほうが、大きな音に弱い場合があります。
大きな音が聞こえると、飛び上がったりうろうろしたり騒いだりしていませんか。
「何があったのだろうか」
疑問に思うまではいいのですが、慌てた行動は要注意です。
急に動くと、不注意を招きやすくなり、事故につながる可能性があります。
ちょっとした不注意が、命を危険にさらす可能性もあるのです。
盲導犬に負けてはいられません。
急に大きな音が聞こえても、慌てず落ち着いて対処しましょう。
急に大きな音が聞こえたときこそ、平常心です。