あたふたする状況になったとき、客観的に自分を見てみてください。
第三者の立場になったつもりで、他人の視点から自分を眺めてみましょう。
あたふたしているときには独特の様子があります。
荒い鼻息、焦っている表情、ちょこまかした動き。
自分としては必死の状況かもしれませんが、第三者の立場から見ると、ちょっと滑稽に見えるところがあります。
あたふたしている自分が幼く見えることもあれば、ちょっとまぬけに見えることもあるでしょう。
取り乱しているときは視野が狭くなっていて目の前しか見えていません。
余裕がなくていっぱいいっぱいかもしれませんが、一度足を止めて視点を変えてみることも大切です。
どれだけ大変な状況であっても、他人にとっては関係ありません。
いっぱいいっぱいで半泣きになっているときでもいいのです。
余裕のなくてあたふたしている自分を笑ってしまいましょう。
できるだけ面白おかしいように受け止めてください。
「落ち着きがなくて子どもみたいだね」
「あらあら、ばたばたしていて、なんだか大変そうですね」
「こんなに慌てちゃって、かわいいったらありゃしない」
「ちょこまか動き回っていて小動物みたい」
「そんなに焦らなくてもいいのになあ」
大笑いするのもよし。
くすっと小さく笑うのもよし。
どれだけ笑ってもかまいません。
人に笑われるのはむっとしますが、自分で自分を笑うなら不快感はありません。
余裕がなくて笑える状況ではないかもしれませんが、そんなときは「開き直り」が役立ちます。
実際は大変な状況かもしれませんが、ここはひとつ開き直って、人ごとと思って笑ってみようではありませんか。
ひどい状況も、ある一線を越えると笑えてくるものです。
笑えないほど余裕がないならなおさら好条件です。
滑稽な自分を笑ってしまえば、だんだん楽しくなってきて、心に明るい気持ちが広がります。
なぜか不思議と元気も出てくるでしょう。
「何とかなるだろう」という根拠のない考え方も生まれてくるでしょう。
笑いには、余裕と落ち着きをもたらす力があります。
笑うにつれて余裕が生まれ、気持ちも落ち着いてきます。
たくさん笑った後は、すっかり落ち着きを取り戻せているのです。