朝にスタートダッシュをしようと思う人は、朝に頑張りがちです。
目覚ましが鳴ったら、しゅっと飛び起きる。
ぐっと気合を入れ、さっと仕事に取りかかる。
スタートダッシュは、その名のとおりスタートの瞬間にあるものですから、寝起き直後が重要に思われます。
しかし、ここに誤解があります。
朝のスタートダッシュは、当日の朝に決まるのではありません。
前日の晩に決まります。
ここで重要となるのは「睡眠」です。
いくら朝にスタートダッシュをしようにも、睡眠不足の状態ではうまくいきません。
眠い目をこすりながらスタートダッシュをするのは難しい。
猛烈な眠気があると頭がぼうっとして、思うようにダッシュできないでしょう。
気合を入れようにも、前日の疲れも残っていると力が出ません。
やる気やモチベーションもなかなか上がらないはずです。
あくびが止まらず、眠くて仕方ありません。
日中は倦怠感に悩まされ、思考力や集中力も発揮できないでしょう。
睡眠は人の三大欲求の1つですから、睡眠不足による悪影響は甚大です。
前日の晩の就寝時間が遅くなればなるほど、睡眠不足もひどくなり、翌朝のスタートダッシュの足かせとなります。
当日の朝は、すでに勝負が決まっています。
睡眠時間も睡眠の質も、それらを決めるのは前日の晩です。
当日にはどうすることもできません。
朝の目覚めは結果発表の時間なのです。
朝にスタートダッシュをしたいなら、大切なのは当日の朝ではなく前日の晩です。
十分な睡眠時間になるよう、早めの就寝を心がけましょう。
大量のアルコールや就寝直前の食事も避けることです。
お酒も注意したいポイントです。
「寝酒」という言葉があるように、たしなむ程度の少量の飲酒であれば問題ありませんが、大量の飲酒は控えるのが賢明です。
飲めば飲むほどアルコールの影響によって睡眠が浅くなります。
尿意を感じて目が覚めてしまい、夜中に何度もお手洗いに行くことになるでしょう。
就寝直前に食事を取ると、胃腸は就寝中に消化活動をしなければいけなくなり、それだけ睡眠の質も悪くなります。
飲みの誘いがあっても丁重に断ります。
見たい番組があるなら、当日に視聴するのではなく、録画して時間があるときに視聴すればいいことです。
熟睡ほど幸せな夜はありません。
睡眠は疲れを回復する時間であり、元気を充電する時間です。
十分な睡眠と高い睡眠の質を実現するからこそ、すっきり目覚めることができ、朝のスタートダッシュが可能となります。