スピードを出すにはどうすればいいのでしょうか。
褒められたい気持ちを捨てることです。
世の中は今、承認欲求を満たされたい人であふれかえっています。
誰もが褒めてもらいがたっています。
「いいね」をもらうために頑張っている人が多い。
SNSは、コミュニケーションツールですが、承認欲求を満たすツールという側面もあります。
これほどSNSが人気になっている理由は、簡単に人とつながれることだけでなく、気軽に承認欲求を満たせることにあります。
もちろん承認欲求は悪いものではありません。
承認欲求があるのは人として自然なこと。
今に始まったことではなく、昔から誰にでもあることです。
人から認められて承認欲求が満たされれば、誰でも幸せを感じるのは間違いありません。
しかし、承認欲求がエスカレートして、四六時中考えるような「固執」の状態となると、話は変わります。
褒められたい気持ちが強くなればなるほど、スピードは出なくなります。
承認欲求を満たすためには、大なり小なり、スピードを犠牲にしなければいけなくなります。
褒められるためにお利口さんを演じなければいけなくなり、ストレスがたまる一方です。
他者評価を気にしなければいけないので、なかなか自分に集中することができません。
褒められるような発言や行動が必要となり、そのために余分なエネルギーが消費されます。
褒められるような発言や行動をした後は、反応を見るための待ち時間が発生します。
ブレーキを踏む回数が増え、そのたびにスピードが損なわれるのです。
スピードを出すには、褒められたい気持ちを捨てることです。
「褒められなくてもいい」と思うことです。
「いいね」がなくても気にしないことです。
褒められたい気持ちを捨てれば、余計なことをしなくて済みます。
褒められるためにしている発言や行動の一切が不要となります。
人目を気にする必要がなくなって、自分のことや目の前のことに集中できます。
反応を見るための待ち時間もなくなります。
周りからの反応を気にしなくなることで、思いきりアクセルを踏めるようになる。
身も心も身軽になり、目的に向かって一直線に進めます。
自己評価の世界で生きられるので、これほど楽なことはありません。
褒められたい気持ちを捨てれば、スピードが出るのです。