アニメ化・映画化される作品は、必ず原作があります。
最初に原作があって、商業出版で人気を博したものがアニメ化・映画化されます。
アニメ化・映画化の際、原作とまったく同じ内容になるとは限りません。
時間上の制約や監督の考え方などから、一部シーンがカット、もしくは改変がされるのが一般的です。
アニメ版・映画版を見たことはあっても、原作を読んだことがない人も多いのではないでしょうか。
原作を読んだことがないなら、気晴らし・暇つぶしに読んでみてはいかがでしょうか。
すでにあらすじを把握しているので、すらすら読めるでしょう。
原作を読んでみると新たな発見があるでしょう。
原作では、セリフやシーンなど、すべての描写が詳しく表現されています。
原作を読んでみると、アニメ版や映画版では描かれなかった場面を発見できたり、場面の詳細が描かれていたりなどして楽しめます。
「実はこんな場面があったのか!」
「ちょっと違った展開になっている」
「あの場面では、ほかにもこんなセリフを言っていたのか!」
主人公の心情をより深く理解できたり、作品の細部まで丁寧に把握したりできるでしょう。
時には改変がされているシーンもあるでしょう。
「ここの展開が変わっている」
「原作と逆の流れになっている」
「原作にないセリフを言っている」
原作と異なっていて、驚かされることもしばしば。
中には原作とは違った結末になっていることも少なくありません。
原作を読むことで本当の展開を知ることができるでしょう。
基本的に原作では、詳細な描写が漏れなく描かれています。
原作は本筋であり、原点です。
原作こそ、原作者が伝えたかった本当の物語と言えるでしょう。
アニメ版・映画版は、原作の継ぎはぎになっていることがあります。
スタジオジブリのアニメに『風の谷のナウシカ』という名作があります。
原作は全部で7巻ありますが、アニメになっているのは1~2巻までです。
原作を読むと、アニメ版の続きを知ることができ、風の谷のナウシカをもっと深く理解できるでしょう。
あらすじだけでなく、結末まで違っているものもあります。
ユゴーの代表作に『ノートルダムの鐘(ノートルダム・ド・パリ)』という作品があります。
ディズニーのアニメ版では、主人公カジモドがハッピーエンドを迎えますが、原作では悲しい結末で終わっています。
まったく違った結末というのも度肝を抜かれるでしょう。
原作を読むにはまとまった時間が必要ですが、原点を知るなら原作が一番です。
それぞれ比較しながら読み進めてみるのもよし。
作品の本筋や詳細を理解することで、ますます作品愛が深まっていくでしょう。