体験談に接すると参考になります。
過去に体験した人の話は、具体的で面白く、貴重な情報になるでしょう。
参考にすれば、自分の行動指針にも役立ち、失敗を防ぎ、成功しやすくなります。
さて、ここでよくあるパターンがあります。
一方の体験談に偏るパターンです。
「成功したいから成功談」と思い、成功談ばかり求めている人もいるでしょう。
「失敗談のほうが学べることが多い」と思い、失敗談ばかり求めている人もいるでしょう。
たしかにそれぞれから貴重な教訓が学べます。
成功談からは「有効策」や「コツ」が学べます。
失敗談は「注意点」や「改善点」が学べます。
しかし、一方に偏っている状況はよくありません。
成功談と失敗談では、学べる範囲が違うからです。
成功談はあくまで成功したときのパターンですが、失敗談はあくまで失敗したときのパターンです。
かぶる部分もありますが、かぶらない部分もあります。
むしろかぶらない部分のほうが多いでしょう。
一方の体験談ばかり参考にしていると、もう一方の体験談しか学べないことが学べなくなります。
情報源が偏っていると、あるとき落とし穴に落ち、かえって成功を遠ざけてしまうことになるのです。
体験談に無駄はありません。
吸収する器は、できるだけ大きくしたい。
体験談は、成功も失敗も関係なく、幅広く吸収するのが得策です。
成功談も失敗談も、貴重な情報源です。