プライベートを話す際に気をつけてほしいのは、自分を高く持ち上げた話はしないことです。
つまり自慢話ということです。
自慢話は、一見相手に自分のことを印象よくもってもらうために必要なことかと思うかもしれませんが、実際は逆効果です。
自分と相手との能力の差を話したところで、逆に心の距離を離してしまうだけです。
成功談を話すくらいなら、大泣きしたような失敗談を話すほうがよほど親しくなれます。
私は留学をした話は、自分からはしないようにしています。
以前に、留学をしていた話をしてしまったばかりに、相手に距離を置かれてしまった失敗があるからです。
人によっては、留学をしていた話は、自慢話に聞こえるようです。
それ以後、自分から留学の話はしないようにしました。
もちろん聞かれたときには話をします。
しかし、自分から進んで話すことはやめました。
自分を高く持ち上げた話は、プライベートな話ではなく、単なる自慢話になってしまうのです。
プライベートな話と自慢話(成功談)は、話の中身はそっくりかもしれませんが、相手の受ける印象に大きく差がついてしまいます。
ここの差に気をつけましょう。
心を開くとは、成功談のことではありません。
むしろ大泣きしたような失敗談が、相手に印象づけるプライベートな話になるのです。
以後、私は自分の失敗談を話すようになりました。
彼女に振られた話や叱られてしまった話、恥ずかしい思いをした話など、話すことに勇気のいる失敗談です。
不思議なことに、人の失敗談を聞いて、嫌な気分になる人はいません。
喜怒哀楽の感情が含まれた失敗談には、面白さや人情味があり、好感を呼ぶのです。
今、あなたが話していることは、成功談ですか。
失敗談ですか。
仲良くなるキーポイントは成功談ではなく、失敗談です。
失敗談を告白することで、親近感を持ってもらえます。