知られていないことがあります。
告白をするときに一番の障害となるのが、まずは自分です。
告白をしたいのにできない人は、自分でアクセルを踏んで、また同時にブレーキも踏んでしまっている状態です。
「告白したい。(アクセル)」
↓
「でも恥ずかしいからやめよう。(ブレーキ)」
↓
「でもやっぱり好きだから告白をしたい。(アクセル)」
↓
「でも自分に自信がないし……(ブレーキ)」
↓
「でも告白しなきゃ始まらない。(アクセル)」
↓
「もし振られたらどうしよう……(ブレーキ)」
このように「やろう」と「やめよう」というアクセルとブレーキを、両方踏んでしまっている状態なのです。
このように頭の中で行ったり来たりしている言葉たちが、告白のときにはとても障害になります。
案外、告白は、している最中は一瞬ですが、するまでの期間のほうが大変なのです。
頭の中で「やる」「やらない」というアクセルとブレーキを両方踏んでいるため、前にも後ろにも動けない状態です。
本人は、まだ何もやっていません。
しかし、頭の中では考えが行ったり来たりしているため、精神的に消耗しきっているのです。
私が始めて告白したときにも同じでした。
大変なのは、告白するまでです。
「こう言われたらどうしよう。ああ言われたらどうしよう。告白していいのかな」
告白するというほんの一瞬のためだけに、さまざまな妄想が、頭の中で膨らみすぎていました。
そのせいで、告白をするときにはマラソンが終わったときのようにへとへとの状態でした。
気持ちを伝えている告白の最中は楽なのに、告白するまでの「どうしよう」という迷いの繰り返しに疲れてしまうのです。
本当はあまり考えすぎず、素直にさっと告白すればいいのです。
告白は大変なことではありません。
ただ自分が大変なことにさせているだけです。