告白をするということは、言いづらいことです。
非日常的なことを口にするときは、やはり緊張してしまいます。
それも失敗が許されないときほど、余計に緊張してしまうのが人間です。
だからとはいえ言いやすいときに告白すればいいのかというとそうではありません。
言いやすい雰囲気が、告白するべき瞬間とは限らないからです。
告白するべき瞬間は、お互いが好意を感じて、ある程度理解が深まった瞬間です。
お互いの好意や理解もなしに、告白がうまくいくことはありません。
相手のことが気に入って「もっと知りたい」「もっと一緒にいたい」と思えるようになった瞬間が、告白できる瞬間です。
なかなか言い出しづらく、会話中、どさくさに紛れて告白してしまう人がいます。
たしかに言いやすいかもしれませんが、雰囲気や状況を無視した告白は滑ってしまいがちです。
相手があなたに対して好意がなく、理解も何もなければ、当然のことながら「ごめんなさい」ということになります。
お互いが好意を持ち、理解があるなら、告白してもかまいません。
そうなったときは自然と言いやすい雰囲気にもなっています。
好意や理解を前提として言いやすい雰囲気になったなら、一番の理想です。
しかし、好意や理解を無視した独りよがりの告白は、自分だけが熱くなっているということがあるのです。