本屋で、本を選ぶ状況を思い出してください。
たとえば、政治経済の勉強をしようと思い、書店で本を探す状況があるとします。
どんな本を選ぶでしょうか。
おそらく小さな文字ばかりで書かれた本より、図や絵を使った読みやすい本を選ぶことでしょう。
字がたくさん書かれている本のほうが、情報量が多くて詳しいのは明らかですが、それでも買って読もうとは考えにくい。
いくら詳しく書かれていても、読みにくければ、読みたいと思わないのです。
この状況は、エントリーシートでも同じです。
自分をわかってもらいたいと思い、枠いっぱいに小さな字で書くのもいいでしょう。
小さな字で書けば、情報量も多くなり、詳しく書けます。
しかし、小さな字がいっぱいに書かれたエントリーシートは、第一印象が悪くなりがちです。
一生懸命に書いたのは見てわかりますが、どことなく取っつきにくい印象を受けます。
小難しく書かれている文面が、そのまま応募者の印象になってしまいます。
情報量や詳しさも大切ですが、それ以上に大切なのが、見やすさやわかりやすさです。
読む人のことを考え、読みやすいエントリーシートを心がけましょう。
適度な改行、見出し、簡易な言葉。
自由な記述が許されているなら、イラストやカラーを使って表現するのもよい工夫です。
情報量は多少少なくなっても、第一印象がよくなります。
取っつきやすい印象は、選ばれやすさにつながるのです。