執筆者:水口貴博

企業研究をする30の方法

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平均勤続年数についてよくある誤解。

平均勤続年数についてよくある誤解。 | 企業研究をする30の方法

平均勤続年数とは、何でしょうか。

平均勤続年数とは、現在勤務している社員の勤続年数を平均した数字です。

入社してから会社を辞めるまでの平均年数を指す数字ではないため、注意が必要です。

平均勤続年数が長ければ、安定して長く働けることを期待できます。

「長く働きたくなるような要因があるのだろう」と察することもできるでしょう。

企業研究で必要になる、目安の1つですね。

さて、平均勤続年数について、よくある誤解があります。

平均勤続年数が低い状態は、裏を返せば、離職率が高いということ。

平均勤続年数が低ければ、普通はよくない兆候と考えがちです。

これは一概には言えません。

場合によっては、業績が好調だから、平均勤続年数が下がる場合もあります。

たとえば、事業が好調のため、規模をさらに拡大したいとします。

追加で人が必要になるため、新入社員を大量に採用することになるでしょう。

平均勤続年数には、新入社員も含めるため、おのずと平均勤続年数がぐっと下がるのです。

また、業績が好調だから、子会社を作る場合もあります。

節税対策として、子会社を設立するのはよくある話です。

当然新しい会社ですから、全員が新入社員のようなものです。

平均勤続年数は、驚くほど低くなるはずなのです。

特にベンチャー企業の平均勤続年数は、低いのが一般的です。

急成長による人の入れ替わりが激しいため、平均勤続年数も低くなるのが当然なのです。

こうした状況があるため、平均勤続年数だけで企業の評価をすることはできません。

平均勤続年数は、絶対視するのではなく、あくまで参考の1つと考えるのが適切です。

企業研究をする方法(2)
  • 平均勤続年数は、絶対視するのではなく、参考の1つと考える。
企業の個性は、どこに現れるのか。

企業研究をする30の方法

  1. 希望する条件の優先順位を、はっきりさせているか。
  2. 平均勤続年数についてよくある誤解。
  3. 企業の個性は、どこに現れるのか。
  4. 企業に出会わなければ、調べることもない。
  5. 企業情報の項目から読み取れること。
  6. 小さな企業だから、大きな可能性が眠っている。
  7. 情報を集めるだけでは、十分に生かせない。
  8. 似た企業があって迷うとき、どうするか。
  9. 企業研究を効率的にするコツ。
  10. 自宅から通える企業の探し方。
  11. 企業の服装を確認する、3つの方法。
  12. 企業訪問ができなければ、企業のそばまで訪問。
  13. インターネット上の噂を、愚直に信じない。
  14. 形だけの制度に、要注意。
  15. 実物を写した写真なのか。
    イメージした写真なのか。
  16. イメージした写真かどうか、見分ける方法。
  17. 離職率にこだわると、企業研究に誤解を生みやすくなる。
  18. 企業情報は、現状の確認だけで満足しない。
  19. 魅力がないと思うのは誤解。
    魅力を見つける力がないだけ。
  20. 企業から発信される情報は、ポジティブな内容に偏っている。
  21. 企業研究は、ストーカーではない。
  22. 志望企業が提供する商品やサービスがあれば、ぜひ利用したい。
  23. 自分の意見だけでなく、ほかの利用者の意見も参考にしたい。
  24. 好調な企業が、優良とは限らない。
  25. 急成長している企業は、必ず原因を探ること。
  26. 組織名から、その企業の全体像を把握してみよう。
  27. 組織図の確認の際は、所属したい部署も決めておくといい。
  28. 企業の規模が小さすぎて、企業情報が入手できない場合の対処法。
  29. 店舗見学を充実させるコツは、予約。
  30. 同業他社も企業研究すると、業界内の位置関係もわかる。

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