企業研究の一環として確認したいのが、組織図です。
組織図とは、その企業の組織構成をわかりやすくまとめた図表です。
上場企業なら、株主向けの資料として、必ず存在します。
中小企業でも、ウェブサイトで一般公開されているところが多いはずです。
ぼんやりと眺めがちですが、その企業の概要が一目でわかる、重要な資料です。
「組織図を見れば、その企業の概要がわかる」といわれています。
最もメジャーなのは「機能別組織」です。
たとえば、人事部・営業部・経理部・開発部・品質管理部などです。
組織の中で、ある機能を持った仕事が、1つのかたまりになっていることがわかります。
部署名を見れば、社内の様子を想像する手がかりになるでしょう。
企業によっては、ユニークな部署があることも珍しくありません。
たとえば、CSR推進部・環境構築部・コンテンツ制作部・災害対策部・翻訳部などです。
珍しい部署名から、その企業の傾向や特色なども見えてくるでしょう。
機能別組織が一般的ですが、中には、製品別・地域別・市場別など、事業単位で区切った組織もあります。
これを「事業部制組織」といいます。
事業ごとに権限を分けることで、意思決定が素早くなるメリットがあります。
さらに機能別組織と事業部制組織などを同時に採用した「マトリックス組織」なるものも存在します。
似たようなIT企業があっても、組織図には大きな違いがあるかもしれません。
企業ごとの組織図を見比べてみると、その違いがわかりやすくなり、いっそう企業研究が深まるでしょう。