人は、何かを発言するとき、人目を気にしやすいものです。
「それは違う」と、否定されたくは、ありません。
やはり、人から褒められたり認められたりするような意見を言いたいと思うものです。
できるだけ嫌われず、できるだけ周りの人に認められる意見を言いたがろうとします。
しかし、周りの目を気にした発言をしても、むなしいだけです。
本当の自分の意見ではないからです。
周りの人が喜ぶような意見を、さも自分の本心のように口にするのは、偽りが混じっています。
周りの目を気にした発言は、周りに躍らされているだけです。
本当の自分ではありません。
周りの人から「そうだね」と言われるであろう意見ばかりを考えていると、何が本当の自分なのか、見失うのです。
周りの人の顔色ばかりをうかがっていると、自分の顔色が悪くなります。
そもそも、自分の考えは、常に正しいです。
自分が考えたことだからです。
自分で考えたことだからこそ、本当の意味で「自分の考え」と呼べます。
まず、自分が素直に考えたことを言う習慣を、身につけましょう。
自分を見失わないために、必要な習慣です。
よくない考えなら、人から叱られることもあるでしょう。
そのときに、あらためて自分の考え方を修正すればいいのです。
自分の考え方を修正しつつも、自分の考えを口にする習慣だけは、続けます。
自分を見失うことはないのです。