自分の考えがあるというのは、素晴らしいことです。
自分の意見を持ち、道理に合っていると、気持ちの良さを感じます。
周りに流されることなく、自分の意見を持つのは、その人らしい人格を感じさせます。
しかし、自分の意見に固執しすぎてしまうと、話は別です。
自分の考えを曲げずに固執しすぎてしまうと、社会で仕事をするとき、苦労することがあります。
社会ではさまざまな考えの人が大勢いて、一緒に仕事を進めることがよくあります。
自分の意見を絶対に曲げない状態でいると、相手との対立を生み出し、スムーズな人間関係を妨げます。
仕事のやり方で揉めたり、意見が合わず言い合いになったりするでしょう。
たしかに自分の意見を持つことは大切ですが、固執しすぎるのも問題なのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
自分の考えは「軸」だと考えるようにしてみましょう。
例えて言えば、コンニャクの中心に、1本の細い串が通っているイメージです。
刺さっている串は、軸です。
自分の考え方であったり哲学であったりします。
軸があるから、なよなよしたコンニャクが、しっかり固定されます。
軸を中心にして、左右上下に形を変えたり動かしたりでき、周りの状況に応じた対応もできるようになります。
それは流されているのではありません。
せっかく自分の意見を持ちつつ、周りの状況に合わせられるようになっている状態です。
そうすると、自分の考えと持ちつつ、他人の考えに合わせたり妥協したりできるようになります。
しっかり自分の中に軸があるかぎり、自分を見失うこともないのです。
社会で生きていくために大切な処世術なのです。