筋トレでは、段取りが重要です。
何もトレーニングを経験していない人が、いきなり100キログラムのバーベルを持ち上げようとしても、挫折します。
そんな重い物を持ち上げるほどの筋力は、まだないからです。
初めは3キロのダンベルから始めます。
慣れてくれば、少しずつ重くします。
5キログラム、10キログラム、15キログラムと段階を踏んでいけば、挫折することなくスムーズにレベルアップできます。
そういう段階を踏むことは、精神力を鍛えるうえでも同じです。
精神力のトレーニングは、筋トレと同じ要領で進めましょう。
初めてのスピーチを、いきなり1000人の前で行うのではありません。
そもそも1000人という大勢の人の前でスピーチをしたことのない人が、スムーズに話をしようとしても、失敗して当然です。
最初は、友人や親の前でスピーチをします。
相手がほんの数人なら、緊張も小さくて済むことでしょう。
慣れてくれば、10人、50人、100人と増やします。
精神力を鍛えていくという段階を踏んでいれば、このステップアップはうまくいくはずです。
挫折することなく、プレッシャーに強くなれます。
いずれ1000人の前でのスピーチもうまくいくことでしょう。
「小さなレベルアップ」が基本です。
少しずつ今の自分より少し大きなプレッシャーを感じる程度から初めて、ゆっくりレベルアップすればいいのです。