心と気持ちを引き締める、とっておきの方法を紹介しましょう。
「親からの支援を自分から断ち切る」という方法です。
小学生や中学生の時点では、食いぶちを稼ぐ能力がまだないので、親を頼らざるを得ません。
幼いころは親の保護を受けるべきであり、そうしなければ生きていけません。
しかし、いつまでも親の保護を受けるべきかというと、そうではありません。
学校を卒業して社会人になり、自分で稼ぐようになれば、そろそろ親からの保護を断ち切るときです。
一人暮らしをしましょう。
親からの支援を断ち切ると、大変なのはわかります。
しかし、これほど気が引き締まることもありません。
自分の生活・人生・命が関わっていることは、必死になって何とかしようと努力します。
自分で自分を追い込むためにも、親からの支援を自分から断ち切ることが必要です。
「親と一緒に暮らすことで、家賃が節約できる」という人がいます。
それは「得」ではなく、むしろ「損」です。
「自立」という貴重な成長を捨てているからです。
学校では教えてくれない大切なことです。
しかし、いずれ必要になる力です。
学校でも家庭でも学べないことはどこで学ぶのでしょうか。
あなたが一人暮らしをして、社会の荒波に揉まれるしかありません。
心と気持ちを引き締めるためには、親からの保護を断ち切って、自分の力で生活してみることが一番です。
「親は死んで、この世にはもういない」と仮定しましょう。
そう思うのは不謹慎かもしれません。
しかし、現実的なことをいえば、遅かれ早かれ、いずれそういう日は必ずやってきます。
目を背けたい事実かもしれませんが、背けたい事実に目を向けることができる人が、大人です。
いつ親がいなくなっても生きていけるように、今のうちから準備が必要です。
準備は、早ければ早いほどいい。
それだけたくさんの自立の機会と時間の余裕が与えられるからです。
学校を卒業して、社会人として自分で稼ぐようになったら、積極的に親元を離れましょう。
親からそうしろと言われてするのではなく、あなた自ら「1人で暮らしたい」と申し出ます。
「なぜだ」と聞かれたら「人として自立したいから」と言えばいい。
「ダメだ」と言われたら「じゃあ、親が死んだとき、私はどうするの」とさらに反論すればいい。
親を卒業できて、初めて一人前なのです。