時間に対する考え方を変えると、心の持ちようも変わります。
「10分間は、10分間」
「1時間は、1時間」
これが普通の考え方でしょう。
しかし時間感覚は、受け止め方によって長くも短くも感じられる性質があります。
時間を短く区切ってみると、時間の感じ方が変わり、印象まで変わる場合があります。
たとえば、スピーチを10分間する状況があるとします。
「10分間もスピーチをしなければいけない」と思うと、強いプレッシャーを感じる人も多いでしょう。
このとき「10分間」を10分割にして考えてみます。
「1分間のスピーチを10回繰り返すだけ」と考えてみてはいかがでしょうか。
1分間のスピーチなら簡単に感じるでしょう。
1時間のプレゼンなら「10分のプレゼンを6回繰り返すだけ」と考えてみます。
1時間なら長く感じますが、6分間なら短く感じるのではないでしょうか。
「たった10分のプレゼンを6回繰り返すだけ」と思えば、むしろ短く感じる人もいるかもしれません。
最終的に合計時間は同じですが、考え方を変えるだけで感じ方まで変わります。
時間を短く区切るときは「だけ」と考えられるところまで小さくするのがポイントです。
「10分だけ」「1分だけ」と考えることで、緊張がほぐれ、心が軽くなるでしょう。
時間とは不思議な存在です。
長い・短いという概念は、現実ではなく、頭の中に存在します。
最終的な合計時間は同じであっても、受け止め方を変えることで印象も変わるのです。