執筆者:水口貴博

あがり症対策に役立つ30の基本知識

18

時間は、短く区切るだけで、時間感覚も変わる。

時間は、短く区切るだけで、時間感覚も変わる。 | あがり症対策に役立つ30の基本知識

時間に対する考え方を変えると、心の持ちようも変わります。

「10分間は、10分間」

「1時間は、1時間」

これが普通の考え方でしょう。

しかし時間感覚は、受け止め方によって長くも短くも感じられる性質があります。

時間を短く区切ってみると、時間の感じ方が変わり、印象まで変わる場合があります。

たとえば、スピーチを10分間する状況があるとします。

「10分間もスピーチをしなければいけない」と思うと、強いプレッシャーを感じる人も多いでしょう。

このとき「10分間」を10分割にして考えてみます。

「1分間のスピーチを10回繰り返すだけ」と考えてみてはいかがでしょうか。

1分間のスピーチなら簡単に感じるでしょう。

1時間のプレゼンなら「10分のプレゼンを6回繰り返すだけ」と考えてみます。

1時間なら長く感じますが、6分間なら短く感じるのではないでしょうか。

「たった10分のプレゼンを6回繰り返すだけ」と思えば、むしろ短く感じる人もいるかもしれません。

最終的に合計時間は同じですが、考え方を変えるだけで感じ方まで変わります。

時間を短く区切るときは「だけ」と考えられるところまで小さくするのがポイントです。

「10分だけ」「1分だけ」と考えることで、緊張がほぐれ、心が軽くなるでしょう。

時間とは不思議な存在です。

長い・短いという概念は、現実ではなく、頭の中に存在します。

最終的な合計時間は同じであっても、受け止め方を変えることで印象も変わるのです。

あがり症対策に役立つ基本知識(18)
  • 時間を短く区切って、時間の捉え方を変えてみる。
緊張して寝られないときの2つの対処法。

あがり症対策に役立つ30の基本知識

  1. あがり症とは何か。
  2. あがり症になるメカニズム。
  3. あがり症をチェックしよう。
    あがり症によく見られる15の特徴。
  4. あがり症を引き起こす5大原因。
  5. あがり症になりやすい7つの性格。
  6. あがり症になりにくい3つの性格。
  7. あがり症は遺伝なのか。
  8. あがり症は病気なのか。
  9. あがり症を治す薬はあるのか。
  10. あがり症の代表的な3種類の治療法。
  11. あがり症の原因は2つある。
    「人前で話す技術の不足」「上手に話す技術の不足」。
  12. 発表のお手本を見つけて、参考にしよう。
  13. 練習によって自信をつけることが、緊張に強くなる王道。
  14. 「自分はできる」と信じることを、練習をサボることと一緒に考えない。
  15. 慣れに才能は必要ない。
    慣れは、すべての人に備わっている能力。
    必要なのは、練習量のみ。
  16. いつの間にかあがり症が治っていた事例もある。
    自然とあがり症が治る事例の共通点とは。
  17. 場数を踏むだけであがり症が治らない2つの原因とは。
  18. 時間は、短く区切るだけで、時間感覚も変わる。
  19. 緊張して寝られないときの2つの対処法。
  20. 緊張で汗をかきやすい体質についての考え方。
  21. あがり症という短所は、面接でどう説明すればいいのか。
  22. あがり症は、あなたのチャームポイント。
  23. あがり症は、短所ではなく長所。
    素晴らしい可能性が秘められている。
  24. もともとメンタルが弱いから、鍛えても無駄と思わないこと。
    鍛えたことがないからこそ、挑戦する価値がある。
  25. 大切なのは、緊張しないことではなく、結果を出すこと。
    緊張しても、結果を出せればOK。
  26. 発表に失敗したときの人生への悪影響を考えてみる。
  27. 病院は、病気になってから行くところではなく、悩んでいるときに行くところ。
    心療内科で診察を受けてみよう。
  28. あがり症は、大人になっても克服できるのか。
  29. 緊張による下痢は、過敏性腸症候群の可能性を疑う。
  30. 被害妄想が重度の場合、統合失調症の可能性を疑う。

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