あがり症の人が困る場面の1つが「面接」です。
面接という場面にも緊張しますが、もっと困るのは、短所について質問されたときでしょう。
面接官から短所を聞かれたとき、あがり症の説明を避けて通れません。
説明の仕方に悩むところでしょう。
ストレートに表現すると、マイナスの印象が目立ち、自分の評価に悪影響が出ます。
たとえば、次のような言い方は好ましくありません。
私はあがり症です。
人前で話すのが大変苦手です。
少人数の人前でも緊張してしまい、体が震えます。
いつもスムーズに話せなくて、周りに迷惑をかけます。
人前で話す仕事はできないのでよろしくお願いいたします。
ストレートに「あがり症なので、人前でスムーズに話せない」と説明するだけでは、何のアピールにもなりません。
プラスに評価されることはなく、マイナスの評価を受けるだけになります。
しかし、やはり言い方を工夫することで、印象を変えることができます。
過去にあがり症を克服する努力をしたことがあるなら、あがり症という短所があっても、前向きなアピールができます。
私はあがり症で、人前で話すのが苦手です。
人前での発表は得意とは言えませんが、ミスや失敗がないよう、いつも万全の準備を心がけたうえで本番に臨んでいます。
たとえば、原稿がなくてもすらすら話せるまで練習したり、友人に聞き手になってもらったりしています。
あがり症なので、人の3倍の練習を心がけています。
本番で震えることはありますが、今まで大きな失敗をしたことはありません。
「あがり症だからこそ万全の準備を心がけている」という点は、面接官の心を動かします。
たとえあがり症であっても、前向きに努力している様子が見られれば、プラスの評価になります。
丸い卵も切りようで四角になります。
あがり症という短所も、表現を工夫すれば、立派なアピールポイントに変わります。