大勢の前でのスピーチは、緊張してしまいます。
いつもの練習ではうまく言えても、本番のときに大勢の前でスピーチとなると、がちがちに緊張してしまうのには理由があります。
単に「うまく話さなければならない」という気持ちが強くなっているからです。
練習のときは「練習だから、間違ってもいいや」と軽い気持ちになっているため、うまくできます。
しかし、本番になると「うまく話さなければならない」という「100パーセント成功」が頭にあります。
そのため、逆に頭が真っ白になってしまうのです。
うまく話そうと思えば思うほど、うまく話せなくなってしまうのです。
しかし、雑談は、いつも気軽にできます。
これもスピーチのときと、同じ原理です。
本番のスピーチではないからです。
雑談という字のとおり、雑に話さなければ、雑談になってくれません。
うまく話す必要などないのです。
舌を噛まずに、100パーセント成功しなければならないこともないため、そのおかげで逆にうまく話ができるようになります。
うまく話がしたいと思うなら、うまく話そうと思わないことです。
特に雑談では「雑さ」が1つの味になります。
適当に省略したり、雑に話したりするほうが、雑談らしく話ができるのです。