「リリリ!」
急に、部屋の警報機が鳴り始めました。
警報機の音が何を意味しているのかわかりません。
しかし、音を聞いた部屋の住人は、何か異常が起こったのだろうと察知し、鳴っている理由を探します。
火災発生なのか。
泥棒が入ったという知らせなのか。
誰かが尋ねてきたのか。
もし火事なら、早期発見により、建物から素早く脱出でき、一命を取り留めることができます。
ベルが鳴っているにもかかわらずほうっておけば、命を落とすことになるかもしれません。
いずれにせよ、普通ではない事態が発生しているからこそ、ベルが鳴っています。
警報機が鳴っていれば、その原因を素直に探せばいい。
部屋の話だけではありません。
あなたにも、神様から与えられた警報機があります。
それは日常生活において感じる、ささいな「異変」のことです。
「最近、どうも腰が痛い……」
それは、警報機と同じです。
理由はまだわかりませんが、何かよくないことが発生しているために、警報機が鳴っています。
しかし、ここからが人間のよくないところです。
適当な理由をつけて、理由を探そうとしません。
「腰が痛いのは、たまたまだろう。そのうち治るだろう……」
誰でも面倒は嫌がるため、できるだけ行動しない選択をします。
警報機が鳴っているのに、ほうっておいてしまいます。
ほうっておくと、後から大変なことになる可能性が大きくなります。
異常でもないのに、腰が痛いはずがありません。
姿勢が悪いのかもしれませんし、何かの栄養素が不足しているせいかもしれません。
あるいは、長時間に及ぶ仕事が原因なのか。
素直にその原因を探して突き止めれば、改善につながります。
「よくない方向に進んでいます。今すぐ修正してください」という神様からのメッセージです。
日常のちょっとした変化に気づくことが大切です。
問題解決は、早いほど、解決しやすくなります。
ささいな異常でさえ、何かの異変を示す警報機のベルと考えるのです。
ベルの音を無視していないでしょうか。
警報機は、異常があるから鳴る法則に従って、素直に確認すればいいのです。