私たちは、飼いならされた状態で生きています。
いきなり大胆な言葉から始めてしまい、申し訳ございません。
しかし、事実です。
家庭では、親にこうしろと言われたから、そのとおりにやります。
学校で先生が教える科目の勉強をして、先生から出された宿題をやります。
特に何の疑問を持つこともなくです。
もちろん経験をしている大人からの教えですから、言葉には「意味」があります。
しかし、家庭内や先生に言われることだけをやり、ロボットのように生きてきたので「意味を考える」大切な仕事を忘れます。
「人と会ったら挨拶をしなさい」と子どものころ、親から教わります。
子どものころは、素直に「はい」と言って、従います。
何も知らない子どものころは仕方ないでしょう。
しかし、ある程度大人になれば、疑問を持つことです。
「そもそも、なぜ人に挨拶をしなければならないのだろうか」
ばかばかしいと思うかもしれませんが、こう考えることは重要です。
ばかばかしいと思うあなたは、きちんと意味を説明できますか。
きれいな言葉でなくてもかまいませんから、きちんと自分の言葉で意味を説明できるようになることです。
説明できれば、大丈夫です。
そもそも、こうした疑問すら持ったことがない人もいるでしょう。
そういう人は、今から、意味を考えるようにしましょう。
人に挨拶をする意味を説明できる人が、自分の人生に迷わず生きていける人です。
私なら、次のように答えます。
「人と人との壁を取り払い、コミュニケーションの潤滑油になるから、挨拶をする。挨拶をすると人間関係がよくなる」
もちろんほかにも挨拶の意味はあります。
人によって、意味の捉え方は異なります。
しかし、自分の考え方でかまいませんから、まず自分の言葉で意味を説明できるようになることです。
当たり前のことでありながら、その意味をきちんと説明できるでしょうか。
それが、自分の内面と向き合う第一歩です。
もう一度言いますが、私たちは飼いならされています。
言われたことを、何でも「はいはい」と従いすぎです。
従順になりすぎて、あらためて「その意味」を考えていません。
まず、意味を考え「なるほど」と思ったことを実行するのです。
「飼いならされている」という状態から脱するためには、まず意味を考え、自分の頭で考えたことで行動することです。
それが、自分の人生を歩むということです。
今、あなたがしていることのすべての意味を、考えるのです。