「友人を大切にしなさい」
一見、何の問題もないように思えます。
あなたは今まで、両親、先生から、何度もこの言葉を耳にタコができるほど、言われてきたことでしょう。
事実、大切な親友との交流の時間は、将来への投資につながります。
また、仕事帰りに上司や同僚と一杯飲みに行くくらいなら、人間関係の向上にもつながります。
適度な人との交流は、どの世界においても、人間関係上、必要です。
しかし、交流なら何でもかんでも出席すればいいわけではありません。
人付き合いも、過剰になれば、毒になります。
たとえば、頻繁に行われる飲み会です。
友人から誘われて、たまに飲みに行くくらいならいいでしょう。
ときどきお互いの近況を話し合い、情報交換をすれば、人間関係向上のみならず、仕事に有益な情報も得られることでしょう。
しかし、多くても1週間に1回までです。
週に1回以上は無駄です。
頻繁に開かれる飲み会は「寂しい気持ちを紛らしたい」という人の集まりです。
楽しく騒いで、寂しい自分の心を一時的に紛らわしているのです。
寂しいから集まるのでは、傷のなめ合いになります。
そういう場では、愚痴や不満が話題の中心になります。
それは人間関係への投資ではなく、浪費です。
仕事帰りに、たまに同僚と飲みに行くなら、人間関係の向上になるでしょう。
たまにならいいのですが、頻繁になると、話は変わります。
頻繁になると、たいてい仕事の愚痴になります。
それは無駄な時間です。
仕事の愚痴を言う時間があれば、1冊でも本を読んで、仕事の効率を上げるノウハウを学ぶことです。
そういう投資が、自分の本当の成長になり、仕事を円滑に進め、職場の改善になります。
仕事帰りに同僚と愚痴を言い合うために飲みに行っても、何の解決にもなりません。
二日酔いになり、お金も時間もなくなり、むしろ悪循環です。
その「必要な人間関係への投資」と「無駄な人間関係の投資」をしっかり区別することです。
曖昧にしていると、巻き込まれます。
あなたの中で「週1回以上の飲み会は禁止」というルールを、自分なりに作っておきましょう。
ちなみに私は「週1回以上は無駄」というルールで区切っています。
もちろん時と場合に応じて例外もありますが、基本ルールを作っておくと判断に迷わなくなります。
過剰な人付き合いは、無駄であるという事実を知り、あらかじめ自分なりにルールを作っておきましょう。