試験問題を解いていると、間違う問題があります。
ペケ印の付いた問題です。
間違った悔しさから、つい愚痴を言いたくなります。
「出た問題が悪かった」
「たまたま」
「重箱の隅をつつくような問題だったから」
試験に弱い人は、間違えた問題を見ようとしません。
だからいつまでも成長できません。
本当は、間違えた問題こそ、あなたが成長するべき本質を映し出しているのです。
模擬試験は、本当のあなたを映し出す鏡です。
自分の得意な分野と不得意な分野が、克明にわかります。
正解した問題より、間違えた問題のほうが、はるかに貴重です。
間違えた部分はどのような内容で間違えたのか、分析することで、本当の成長ができます。
丸印が付いているところは、正解してすでに身についていることですから、復習しても大きな成長はありません。
本当に成長できるのは、ペケ印が付いているところです。
できなかったところを解明し、できるようになるときが、成長です。
間違えた問題を、次から解けるようになるとき「成長あり」と考えることができます。
テストの結果を見て、あなたが見なければならないのは「丸印」ではなく「ペケ印」です。
往々にして私たちは、丸印のほうだけ目を向けてしまいがちです。
ペケ印を見るのは、心が痛み、悲しくなり、ストレスになります。
でも、本当は、間違えた問題があれば喜ぶことです。
自分が成長するべき点が、それだけあるという証しです。
テストを受けた意味は、ペケ印を見つけるためにあるのです。