何でも、だらだら長い人がいます。
不思議なことに、だらだらする人は、何をやらせてもだらだらします。
説教をだらだら話す人は、雑談もだらだらだし、仕事もだらだらです。
だらだらする人は「長時間=かっこいい」「長時間=一生懸命」という勘違いをしています。
時間が長いと、それだけ一生懸命に頑張っていると思っているのです。
そういう習慣が身についているので、生活面においても、すべてがだらだらで統一されています。
たとえば、だらだら説教する人がいるとします。
だらだら長く話せば、たくさん話すことができますから、相手に伝わると思っています。
しかし、実際は、たくさん話しすぎて、何が言いたいのか相手に伝わっていません。
残る印象は「長いお説教だった」という悪い印象だけです。
聞いている側は「いつまでこんなお説教が続くんだ」とうんざりしています。
そういう相手の気持ちがわからないくらい気の利かない人ですから、人間関係でも独りよがりで、すれ違いばかりです。
雑談をさせても、自分の興味を中心に話し、自分のペースばかりで話を進めます。
相手の話に、聞く耳を持ちません。
当然、仕事もだらだらします。
10分で終わる仕事を、だらだら1時間も続けます。
そういう人に限って「慎重に丁寧にやったので、1時間もかかった」と上手な言い訳をして、自分の頑張りをアピールします。
しかし、その実態は「ただだらだら仕事をして、1時間もかかってしまいました」です。
見る人が見れば、すぐわかります。
本当に集中して仕事をすれば、仕事は遅くなるのではなく、速くなるはずです。
私はそういうケースを仕事上で、何度も目にしています。
気の利く人は、まず話が短いです。
言いたいことを、一言で、まとめます。
だらだら話すと、言いたいことが何なのかテーマがぼやけてしまうことを知っています。
私たちがよく口にする「ことわざ」も、一言だから、わかりやすく、理解しやすく、伝わりやすいのです。
雑談も、自分の興味や自分のペースばかりで進めるのではありません。
相手の興味や相手のペースを考えながら、話をします。
そういう雑談は、だらだらせず、はきはきします。
お互いに興味をわかち合っているので、コミュニケーションのキャッチボールはテンポがいい。
仕事も、一生懸命すれば集中するため、きびきびした動きになります。
すると必ず、仕事が速く終わるはずです。
仕事ができる人ほど、定時で退社します。
毎日残業をする人は、一生懸命仕事をしているのではなく、集中せずにだらだら仕事をしているから、残業になるのです。