性格の暗い人には、自分の弱みを隠そうとする行動が目立ちます。
自分の弱みをさらけ出すことは、相手に対して負けることだと思っています。
それは誤解です。
人間関係に、勝ち負けはありません。
人間関係に、勝ち負けを持ち込んではいけません。
人間関係を勝ち負けに考えると、優劣を意識してしまいます。
勝ち負けにこだわっている人は、人との関係を、上か下かにこだわっている人です。
優劣にこだわることでしか、自分の存在価値を表現できないため、常に他人には上であるように見られたいと思っているのです。
この考え方は、よくありません。
自分の弱みは隠す一方、他人の弱みは笑うという、嫌な性格の人間になります。
それもこれも、もともと「上か下か」にこだわることで発生することです。
自分の弱みを隠し、優劣にこだわる状態では、人間関係もぎくしゃくするでしょう。
明るい人は、自分の弱みを隠そうとしません。
むしろ、自分からさらけ出します。
さらけ出してしまうため、もう自分の中で隠している欠点がなく、そのためにいつも明るくいられるのです。
自分の欠点を周りに公開することで、他人からの共感や親近感を得ることができ、仲のいい関係を築きあげることができるのです。
明るい人と暗い人の違いは、ここにあります。
暗い人は、自分の欠点がばれないようにびくびくしながら生きているから暗くなります。
それに対して明るい人は、自分の欠点をさらけ出し、それを笑いに変えてしまっているので、明るい人になれているのです。
性格の明るい人になりたければ、欠点を思い切ってさらけ出してしまうことです。
たしかに自分の欠点をさらけ出してしまうのは、勇気が必要です。
しかし、勇気に見合うだけの恩恵は返ってきます。
温かい人間関係という形で、返ってきます。
ばれないかという不安が消えるので、すっきりするのです。
自分の欠点を笑える人になったとき、その欠点はもう欠点でなくなっています。
魅力へと変わっているのです。