「あんなことしなければよかった」
「あんな人と出会わなければよかった」
人生では、取り除きたいと思う場面があります。
恥ずかしくて、情けないから、そう思います。
「しなければよかった」と思うのは、経験した後だけです。
後になって考えると「素晴らしい経験だった」と思えるようになります。
時間が経つにつれて、無駄と思えた経験が熟成されて、知識や知恵に変わるからです。
人生において、最短コースが正しいとは限りません。
無駄な経験、無駄な努力、無駄な出会いが必要です。
人生には、無駄は1つもありません。
無駄な経験をするために、回り道をたくさん経験することが大切です。
学校帰りの寄り道のように、うろうろするのです。
必要もない無駄な経験が、後から役立ちます。
むしろ、しなければよかったという人生経験をたくさんすることで、どんどん成長に変わります。
一流作家には、いろいろな職業や経験をされている人が多くいます。
一流作家ですから、人生に無駄がなく、小さいころから作家一筋に生きてきたのかと思います。
しかし、経歴を見ると、変化の多い人生を送っていたり、失敗をたくさん経験していたりします。
人生の寄り道をたくさんして、数多くの無駄を経験することで、文章に魅力が出ています。
無駄が魅力を生むのです。
長いスパンで考えます。
数年後、振り返ったとき、必ず「素晴らしい経験だった」と思えるようになります。
無駄な経験や失敗した経験が、自信や強さに変わります。
表情にも表れるのです。