以前、こんなお便りをいただいたことがあります。
「水口さんは、なぜこんなにたくさん書けるのですか。私もやる気を出したいのですが、どうすればいいのですか」
私はやる気を出そうと思って、書いているわけではありません。
本当に好きなことですから、やる気を出そうとしたことはありません。
やる気を出さなければできないことは、そもそもやらないでしょう。
考えること、本を読むこと、書くことは、私の大好きなことです。
大好きなことをしているため、勝手にやる気は出てきます。
自分の使命、天命であり、生きていることを全うしたいから、この仕事一筋に自分の一生を捧げています。
そう思うから、さらにやる気に出てしまうという理由もあります。
やる気が出ないのは、本当にやりたいことではないからです。
本当にやりたいことをやっているときには、本来、やる気を出そうと思わなくても出てきます。
やる気を出そうとしても出ないということは、本当にやりたいことではないのです。
やりたくもないのに、無理してやる気を出したところで、一時的なものです。
気を抜けば、いつものようにだらりとなります。
本当にやりたい気持ちがなければ、やる気はいくら出そうと思っても出てきません。
やる気を出さなくても、やってしまうことが、本当にやりたいことなのです。