電話対応では、否定する言葉を言わざるを得ないときがあります。
「いません」
「いりません」
「知りません」
「わかりません」
強い否定言葉は、ニュアンスがはっきり伝わります。
ビジネスの場ではっきり伝えるのはいいのですが、とげのある言い方は好ましくありません。
否定は事実でも、もう少し「言い方」というものを工夫してはいかがでしょうか。
「Aさんはいますか」とお客さまからの連絡に対して「いません」の一言で済ませては「対応の悪い会社だな」と思われます。
せっかくのビジネスチャンスを逃してしまいます。
せめて、フォローの言葉を続けるようにしましょう。
「Aはただ今、席を外しておりますが、30分ほどで戻ると思いますが」
「戻りしだい、折り返し、連絡させるようにいたしましょうか」
「私でよければ、ご用件をうかがいますが」
こうした具体的なフォローの言葉があるだけで、印象はまったく変わるものです。
「次の打ち合わせだけど、来週の火曜日はいかがですか」という問い合わせに対して、都合がつかない場合にどう答えますか。
「火曜日は無理です」とダイレクトに断るのはスマートではありません。
「ありがたいお話ですが、スケジュールが厳しいため」
「できれば、ほかの曜日のほうが助かるのですが」
曜日がダメなら、ほかの日を提案できるような話し方にすればいいのです。
相手の配慮に応えるような、対応を心がけましょう。
初めはどう答えるべきか、慣れがないと対応が難しいものです。
数をこなして慣れていきましょう。