私が社会人になったとき、先輩から電話対応について、たくさんマナーを教わりました。
特に「え? これもマナー違反なの?」と最も意外で驚いた電話マナーを紹介します。
「もしもし」を使ってはいけないというマナーです。
「まさか」と思う人もいるのではないでしょうか。
実は、社会における電話対応では「もしもし」を使ってはいけません。
ある日、仕事中に私へ連絡がありました。
「水口君、電話だよ」
先輩から声がかかります。
そこで電話を取った私は、当たり前のようにこう言います。
「もしもし、お電話代わりました、水口です」
しかし、電話を切った後に先輩から指摘を受けます。
「水口君、『もしもし』は学生言葉だから使ってはいけないよ。『はい、お電話代わりました』といったほうがいいよ」
「もしもし」を使ってはいけないと指摘を受け、驚いたものです。
今まで20年以上も「もしもし」を使い続けていただけに、このときのショックは大きいものでした。
実は学生言葉なのだと、先輩から指摘を受け、初めて知ります。
社会人になってからは「もしもし」というところを「はい」と言わなければなりません。
「はい」と答えるほうが、きびきびした好印象を与えることができ、社会人らしいからです。
もちろん相手の声が聞こえにくいときには、わざと「もしもし」と言ってもかまいません。
しかし、電話対応の基本は「はい」で十分なのです。