「頼りにされる人になりたい」
あなたは、そのように考えていませんか。
他人から頼りにされると「自分は価値がある人間なんだ」と存在価値を感じることができます。
しかし、頼りにされることを目標とすることは、しばしば本当の自分を見失います。
焦点が「自分」ではなく「他人」に向いているからです。
自分の目ではなく、他人の目を気にしているからです。
「自分のために行動」ではなく「人からどう見られているか」によって、行動しているということです。
「人から頼りにされたい」ということは「人からこういう人だと思われたい」という見栄に縛られています。
「侮辱されたくない」「すごいと思われたい」という見栄から、他人のために一生懸命になります。
「さすがA君、すごいね」「あなただけが頼りなの」といわれることで、自尊心を満足させます。
ところが、そのように他人のために行動していることは、本当に自分がやりたいことではないものです。
自分がやりたいことを貫いて、結果として、他人から頼りにされるようになるなら、わかります。
しかし、自分のやりたいことより、他人が求めていることを優先して行動しようとすることは、自分の道を踏み外していることです。
もちろんこの先の人生がごちゃごちゃになることは、いうまでもありません。
「頼りにされる人になりたい」という気持ちから、卒業しませんか。
尊敬される人になることを諦めてしまうのです。
「それでは、自分を見失ってしまう」と思うでしょうが「頼りにされる人」を演じることが、自分を見失っていることです。
「他人からの目」を意識するのはやめて、どう思われてもいいから、自分がいいと思う道を歩むように意識を変えることです。
「頼りにされる人」をやめたときに、本当のあなたの人生が始まります。
本来の自分に戻ることができるのです。