「立派に見せよう」とする行為は、自分に自信がないことから始まります。
自分に自信がないから、立派に見せようとします。
本当に自信がある人は、立派にしようとする努力はしません。
何をしても立派に映るからです。
自信のない人が、立派にしようと思えば思うほど、心は苦しくなります。
では、自信のない人は、どうすればいいのでしょうか。
ありのまま「自信がありません」と言えばいいのです。
フランス料理を食べに行き、ワインの話になると、偉そうに話し始める人がいます。
「このワインは、1994年に製造だから、かくかくしかじか」
「赤ワインは、ポリフェノールが含まれて、健康にいい」
ワインを選ぶときには、ソムリエというワインの専門家がいます。
「好きな人の前だから恥ずかしい姿を見せたくない」と知ったかぶりをすると、逆に恥をかきます。
素人は、プロのソムリエには、かないません。
ソムリエや好きな人の前で、偉そうに見せようとすると、弱い犬が吠えている姿に映ります。
知ったかぶりの態度は、ソムリエにも好きな人にも、すぐ見抜かれます。
自信がない人は、無理をして立派に見せようとする必要はありません。
ただ、ありのまま正直に「自信がないんです」「わかりません」「教えてください」と言えばいいのです。
わからないときには「わからない」と言って、先生に教えてもらうのが、一番かっこいい。
自信がないときには「自信がない」と言って、先生からのアドバイスをもらうのが一番いい。
「立派に見せよう」という束縛から解放され、ありのままの自分を出していくことが、一番かっこいいのです。