学校では「親に頼ってはいけない」と教えられます。
優しい親思いの子どもに育てるために、建前上は、そう教えます。
しかし、小学生から大学生くらいまでは、親の援助に頼らないといけないのです。
学校では教えてくれない大切なことの1つです。
一部の家族上の仕方ない理由を除き、親の援助に頼らないと、学生時代に勉強ができなくなります。
社会に出たときには、すでに人ができています。
能力の差や頭の良さが、ほぼ固まっています。
いつ、出来上がったのかというと、学生時代にどれだけ一生懸命に勉強し、遊んだかにかかっているのです。
学生時代にたくさん勉強をして、思いきり遊んだ人間が、社会に出てから有利になります。
社会に出てからでは、もう遅い。
社会人になってからでは、時間もお金もないからです。
時間がたくさんあると同時に、親からの援助を許される時期は、学生時代しかありません。
学生時代は、親の援助に素直に頼って、勉強と遊びをたくさん経験することが大切です。
今、私がこのように本を書くことができている理由は、社会人だからではありません。
学生時代に親の援助に頼って、たくさん勉強と遊びをしてきたからです。
お金は親が出してくれるからと、興味のある本を、片っ端から読んでいきました。
アメリカへ留学したり、旅行をしたりなど、多くのことを経験させてもらいました。
しかし、そのおかげで、たくさんの勉強と経験ができ、今を豊かに生きることができているのです。
勝負は「学生時代にどれだけ親の援助に頼れるか」にかかっています。
「親に悪いから」と遠慮していると、十分な勉強ができなくなります。
親は、意味もなくお金を使わせてくれているわけではありません。
大人である親は「学生時代はたくさん勉強してほしい」という願いを込めて、お金を出してくれるのです。
きちんと親の願いを受け取って、一生懸命に勉強と遊びをして立派に成長しておかないと、親不孝になります。
親の援助に頼る人間が、親不孝になるのではありません。
親からの援助を遠慮して、何も成長しないで大人になることが、一番の親不孝です。
親不孝をしたくなければ、学生時代のうちに、ありがたく親の援助を頂きましょう。
その代わり、一生懸命に勉学に励むことです。
私の学生時代の勉強に関するお金は、すべて親が出してくれました。
自分でお金を稼ごうとすると、親が怒ります。
「アルバイトをする時間があるなら勉強しなさい。そのために親はお金を稼いでいる。学生時代の時間は、本当に短い」
私はこの親の言葉に素直に従い、アルバイトをしない代わりに、一生懸命に勉強したものです。
学生時代の思い出といえば、一番に勉強が思い浮かびます。
好きなことを、好きなだけ勉強していましたから、楽しい記憶でいっぱいです。
お金稼ぎは、社会人になれば、毎日できるのです。