今回は「運命を変える」というテーマについてお話ししたいと思います。
運命を自分の力でどんどん変えていくということです。
「運命は本当に変えられるのか」
自分の顔形、両親、人種、性別、体質、遺伝子などは宿命です。
先天的ということです。
生まれつき決められていることですから、その土台の上で生きていかなければなりません。
彫刻は、木片を削って、少しずつ形作ります。
どのような作品ができるかは、削り方しだいです。
目的も意味もなく適当に削ったところで、何の作品もできません。
運命の「運」には「運ぶ」という意味のほかに、もう1つ意味が込められています。
「運を大切にしよう」という意味です。
自分が意識的に行動したことだけでなく、運よく起こった出来事も大切にしようとすることです。
従来の成功哲学では、本人の体質や性格は無視して「とにかく夢を持って頑張れ」という内容でした。
・大金持ちになる
・大きな家を持つ
一般的な成功とは、お金、地位、名誉が基準になっています。
しかし、これは本当の成功ではありません。
人の欲が中心になっているからです。
人生が思うように前へと進んでいないのは、アクセルを踏んでいないからではありません。
あなたはなかなか前へと進まない理由を「力が足りないから」と思っているので、一生懸命にアクセルを踏みます。
実は、すでにアクセルは十分に踏んでいます。
「あなたが今、新しくトライしたいことをあげてください」
このように言えば、誰でも、1つや2つ、口にします。
あなたも一緒に考えてみましょう。
私は、雨が降っている日に、露天風呂に入るのが好きです。
下は温かい湯に浸かり、上からは冷たいしずくが落ちてくるというハーモニーが、たまらなく贅沢と感じます。
そんなとき「生きていてよかったな」と感じます。
学生時代なら、学校の先生が宿題を出します。
学生たちは、先生から出された宿題を片付ければ、それ相応の学力がつくようになっています。
先生というくらいですから、生徒たちにとって適度な問題を、適度な量で出します。
「運命を変えたい!」
そう思うなら、まず出会いを大切にすることです。
今の人間関係を大切にして求めることです。
「運命」は、自分で作るものです。
「運」も、自分で作るものです。
一見「運」としか考えようのないことでも、自分しだいで変えます。
「光の三原色」という言葉を聞いたことがありますか。
赤、青、緑の光を組み合わせれば、すべての色の光を作り出すことができる法則です。
たとえば、赤の光と青の光を混ぜると、紫の光になります。
私は小学生のころは、よく脱線をして登下校をしていました。
いつも同じ道ばかりを通って登下校するのは、マンネリで刺激がなく、退屈です。
慣れ親しんだ道を通るのもいいのですが、毎日同じ道ばかりを通っていると、人間ですから飽きてきます。
私はある日、自分の友人関係を振り返ったときに、ふと、気づいたことがあります。
自分が仲良くなっている友人は「友人からの紹介」で出会った人ばかりです。
もちろん完全に初出会いから仲良くなった人もいるのですが、ほんの少数です。
時間には、さまざまな単位があります。
1秒、1分、1時間、1日などです。
しかし、そうした単位にとらわれすぎていませんか。
自分を変える簡単な方法があります。
着る服を、友人に選んでもらう方法です。
自分が自分の服を決めると、いつも同じような服ばかりになります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、がらがらというおもちゃで遊びます。
がらがらと音のなる遊具に、赤ちゃんはこれ以上ないほどの楽しみと喜びを感じ、手放しません。
まったくもって、がらがらに執着します。
ある日、あなたの家が焼けてなくなってしまいました!
誰でもそうですが、自分の住んでいる家が焼けてしまえば、落ち込みます。
住む場所だけでなく、思い出や家具もなくなります。
運命を変えるためには、いつも笑顔を絶やさないようにしましょう。
いつもにこにこしているだけでも、生活に変化が訪れます。
話しかけられやすくなり、人間関係がよくなり、チャンスに恵まれ、運がよくなり、運命が変わります。
彫刻を作る人は、彫刻が好きだからしています。
初めは自分一人が楽しもうと思って作り始めますが、勢いに乗っていると、話が広がります。
楽しんで作った彫刻は、結果として、見る人も楽しませることができるようになるのです。
人生は、自分だけで成り立ちません。
人と人との出会いを通して、成長していけます。
たしかにそりの合わない人とは一緒にいてもつまらないでしょう。
人の目を気にしていると、あやつり人形のようになります。
社会的体裁、世間体、見栄を考えていると、型にはまった考えや行動しかできなくなります。
「~しなければならない」という、硬い考えと行動しかできなくなるのです。
人間は、ほかの動物とは違い、感動ができます。
感動は「心が感じて、動く」ということです。
感動といえば「嬉しい出来事があったとき」というイメージが強いのですが、必ずしもそれだけとは限りません。
漢字は、そもそも象形文字です。
「人」という字は、人がお互いに寄り添っている姿(||→人)からできた字といわれています。
これはどういう意味かというと「頼る、頼られる」という関係を意味しています。
失敗する人のパターンは、いつも「ハイリスク・ハイリターン」です。
リスクの大きいことをして、大きなことを得ようとします。
元手がかかることをして、高い利益を得ようとします。
運命を変える人は、運に頼りません。
運に頼らないから運命を、自分の力で変えていけます。
運を頼りにしていると「待っていること」が基本姿勢になっています。
ライバルを敵と考える人は、成功することができません。
いつも相手のことを嫌い、憎み、疲れやすくなります。
いらいらが当たり前になります。
新しいアルバイトを始めたとき「これを読んで」とはじめにルールが箇条書きにされた本を手渡されます。
いわゆる「マニュアル」です。
マニュアルを渡され、仕事をするうえでの、ルールを学びます。
あなたが自分の運命を変えると同時に、人の運命も変えていけます。
自分の好きなことに夢中になり、一生懸命になっていると、熱いオーラが出てきます。
その熱いオーラがほかの人にも伝わり、他人まで熱くさせることができます。