漢字は、そもそも象形文字です。
「人」という字は、人がお互いに寄り添っている姿(||→人)からできた字といわれています。
これはどういう意味かというと「頼る、頼られる」という関係を意味しています。
「人は1人では生きていけない」という言葉があります。
頼っているだけでも生きていけない。
頼られているだけでも生きていけない。
「頼って、頼られるようになりましょう」という意味です。
自分に自信のない人は、頼ってばかりいます。
しかし、頼ってばかりでは、人に迷惑をかけるばかりになります。
また強がりの人は、頼られる人になろうとします。
人に頼ることを嫌がり、頼られるような人間になろうとします。
たしかにそれは素晴らしいですが、ちょっときれいすぎます。
どんな人でもできないことはあるもので、生きていくためには誰かに頼る必要があります。
それは「人」という字です。
「頼り、頼られる関係が『人』としての理想ですよ」という先人からの教えが込められています。
頼ってもいいのです。
しかし、同時に頼られるような人になりましょう。
自分が得意なことを伸ばして頼られるようになり、自分にできないことは人に頼る生き方をすればいい。
人は、1人では生きていけないのですから。