従来の成功哲学では、本人の体質や性格は無視して「とにかく夢を持って頑張れ」という内容でした。
一般的に成功といわれる代表を、いくつか挙げてみました。
しかし、本人の体力を無視して、頑張るだけでは、本当に素晴らしいことはできません。
自分の能力を無視して頑張った末、会社の社長になっても、そういう気性がなければ部下はついてこず、経営も長続きしません。
自分の体力を無視して仕事を頑張った結果、大金持ちになれても、健康を失えば、何のためにお金持ちになったのかわかりません。
マラソンでとにかく速いペースで走れとはいえ、限界があります。
自分を無視したペースで速く走ると、途中で棄権してしまうことになります。
自分に無理をさせず、淡々と走るほうが、長続きして長距離を楽しく走れます。
「夢を持って頑張る」のは従来の成功哲学ですが、そのとおりにしてうまくいくなら、みんなが成功者になっているはずです。
しかし、実際にうまくいっていない人のほうが多い現実に早く気づきましょう。
従来の成功哲学は、そもそも成功できない哲学だったのです。
運命とは、自分に無理をさせない状態で前へと進んでいくことです。
自然に従うと言ってもいいでしょう。
バラの花は、ほうっていれば自然とバラの花になることと同じです。
自分は自分にしかなれません。
バラの花はバラにしかなれず、ヒマワリはヒマワリにしかなれません。
自分に向いていないことを、無理をして頑張るのではありません。
本当の自分を見つけ、自分にできることを最大限に生かす生き方が、本当の成功です。
本当の自分で生きることができたとき、成功になるのです。