矛盾という言葉があります。
矛盾とは、つじつまのあわないことを言います。
学校では、矛盾した考えを嫌います。
つじつまを合わせていないと、先生に叱られてしまいますが、社会に出れば矛盾した考えは山ほどあります。
私が会社に入社したときに「きれいに作れ」という指示と「早く作れ」という指示を、同時に受けたことがありました。
あらためて考えると、無理なのです。
早く作ろうと思えば、雑になります。
しかし、きれいに作ろうと思うとどうしても、時間がかかります。
どうすればいいのかと、頭の中は疑問符でいっぱいになったものです。
はじめこそはこんな矛盾した指示に驚いていましたが、だんだん「それが普通であること」に気づきました。
社会では、矛盾がまかり通っている世界です。
矛盾ばかりの指示が飛んできて、当たり前です。
社会では矛盾を意識しながら、臨機応変に対応することがポイントです。
つじつまがあわないことを、うまいぐあいに進める臨機応変こそ、社会では大切な能力の1つなのです。