人生では素直が大切です。
素直な子どもはかわいいですね。
何でも「はい」と言うことを聞き、口答えをすることもありません。
もちろん大人にとっても、素直は大切なポイントです。
周りからの意見を素直に聞いて行動すると、成長が早くなります。
特に経験者からのアドバイスは有益です。
そのときは意味が理解できなくても、後になって「そういうことなのか」と納得することが少なくありません。
素直になれば、人間関係の衝突も減ります。
人付き合いがスムーズになり、上司からもかわいがられやすくなり、昇進にもプラスに働きます。
日頃から素直を大切にしている人もいるのではないでしょうか。
そんな人でも「ある場面」にさしかかると、一転して素直を忘れてしまうことがあります。
体調が悪いときなのです。
熱・痛み・倦怠感など、体調が悪くなるときがあるでしょう。
体調が悪いときは、いつもの調子が出ません。
特に真面目な人は、体調が悪くても、素直に認めようとしません。
「まだいける」「これくらい平気」「私が休むと周囲に迷惑がかかる」と思って無理をします。
自分にむちを打って頑張ろうとしがちです。
体調が悪いにもかかわらず、軽症だからと甘く見ます。
そうして、ますます体調が悪くなっていき、最終的にぱたりと倒れるのです。
これはよくありません。
自分に素直ではないのです。
体調が悪いときはきちんと休みましょう。
体調が悪いのは、体から「休ませてほしい」とSOSのサインを出している状態です。
その気になればまだ頑張れるかもしれませんが、その油断こそ後悔を生む原因です。
ますます体が悲鳴を上げて、症状が悪化します。
エンストを起こすのは時間の問題です。
まだ余裕はあるから大丈夫と思うかもしれませんが、余裕があるうちに休むからいいのです。
回復も早くなり、支障が出るとしても最小限で抑えられます。
休みにくい空気や休ませようとしない上司がいるなど、抵抗はあるかもしれませんが、まず自分に素直になりましょう。
自分が休むことで周囲に迷惑がかかるなら、逆に周囲が休むことがあれば、助け合いとお互いさまの精神で受け入ればいいのです。
インドでは「あなたは迷惑をかけて生きているのだから、人の迷惑も許してあげなさい」と教えがあります。
人に対して素直になることも大事ですが、自分に対して素直になることも大事です。
体調が悪いときにきちんと休むことも、素直の1つです。