親切な人になりたいからといって、むやみに親切を心がければいいわけではありません。
ここが勘違いしやすいところです。
親切を心がける際に大切なのは、相手の立場になって考えることであり、困っている人に対して行うことにあります。
いくら親切とはいえ、困っていない人を助けたところで仕方ありません。
ただの余計なお節介です。
たとえば、タッチパネル券売機をすいすい操作している人に「お手伝いしましょうか」と声をかける必要はありません。
「操作はわかっています」と思われるだけです。
困っている様子がなければ、声をかけたところで余計なお節介です。
手際よく仕事をしている人に「こうするんだよ、ああするんだよ」とずけずけアドバイスするのは要注意です。
これこそありがた迷惑です。
単なるアドバイスの押し売りです。
困っていない人に教えたところで仕方ありません。
教え魔は嫌われます。
「そんなことはわかっていますよ」と思われ、かえって仕事の邪魔になるのです。
親切な人になりたいからといって、困っていない人にまで親切を強要するのは良くありません。
親切な行為は、困っている人に行うから意味があります。
困ってもいない人に親切をすると、一方的なお節介になる可能性があります。
かえって相手の迷惑になることがあるのです。
親切をするなら、困っている様子のある人にしましょう。
親切は、相手の立場になって考え「されたら嬉しい」ということをするがいいのです。
「親切なら何でもいい」「とにかく助けさえすればいい」という考えはイエローカードなのです。
親切は、想像力が欠かせません。
相手が求めていることをするから意味があり、喜ばれます。
この人は「困っているに違いない」という自分勝手な思い込みがあってはならないのです。